ラフシモンズのことをよく知らない人でもラフシモンズの服は見たことがあります。
なぜならラフシモンズの過去のコレクションをカニエ・ウエストやリアーナなどのミュージシャンなどがしょっちゅう着用しているからです。
最近ではファレルなんかもよく着ていますね。
なんでこぞってセレブがラフシモンズを着用しているのでしょうか?それはラフシモンズという人の立ち位置やこれまでのファッション業界における歩みが原因しているのかもしれません。
今回はラフシモンズの凄さを徹底解明していきたいと思います。
ラフシモンズには名作だらけ!特に2001年から2004年までは神が宿る!
ラフシモンズといえば何ですかね?
- パッチワークをほどこしたMA1
- ポートレートをデカデカと貼ったモッズコート
- ノースリーブシャツにだぶだぶのパンツ
- めちゃくちゃデカイパーカー
パッと思い浮かぶのはこんな感じですかね。
これら全ては最初にラフシモンズがやったものばかりで今ではいろいろなブランドがやっています。
今やこれらの「ラフシモンズ アーカイブ」と呼ばれる過去の名作は海外のスタイリストや著名人の間で爆発的な人気となり、迷彩MA1などは軽く100万円を超える価格で取引されています。
もともとの定価は5〜6万円くらいだったというのだから驚きです。
スクール風ファッションからスタート(1997-98aw)
おもいっきりスクールテイスト全開で、スクールジャケットにカレッジロゴのスウェットで足元はコンバースのスニーカーって感じでした。
この頃のスクールジャケットはオークションなどでは驚きの100万越えです。もちろん定価は10万以下でしたね。
ファーストコレクションは東京でも「one day(渋谷)」や「ザ・マン・アクアガールラブド(代官山)」だけで各サイズ1、2着の入荷くらいだったと思います。
大好きなデヴィッド・ボウイにオマージュを捧げたコレクションで一気に大ブレイク!
このコレクションはカッコよかったですね。
ノースリーブシャツと太めのパンツ。パンツは膝のところに縦のスリットが入ってて斬新なデザインで、歩くたびに綺麗にパンツがなびくんですよ。
この時はモデルの足元はほぼすべてVANSのスリッポンで、特にチェッカーフラッグがカッコ良くて、真似して買ってる奴がいっぱいいましたね。
この頃からラフシモンズは上述のone dayやアクアガール以外でも、「伊勢丹新宿」、「ミッドウエスト」、「アローズ」などでも取り扱われはじめて、街でも来てる人も急に増えてきた時です。
デッカいミラーボールの前でのコレクションがめちゃくちゃカッコ良かったのを凄く覚えています。(WOWOWで録画した映像をなんども見ましたね。デヴィッド・ボウイのCDも買ったなー)
休止後の復活コレクションで伝説のMA1とビックパーカー登場!
もうこのコレクションが今では最強コレクションになってますね。
迷彩MA1やビックパーカーは当時も今も誰もが欲しがった、そして欲しがっているアイテムです。
この後のコレクションにも超影響を及ぼしますし、いまだにこの頃のコレクションがアーカイブとして取引されていたり、ラフシモンズの中でもたびたび復刻されているのはラフシモンズもファンも気に入ってる証拠です。
- 写真をぺったり貼る
- ビックパーカー
- 豪快な重ね着
今後もこのスタイルはラフシモンズの中で幾度となく続きます。
2002SSのGeneration期と2003SSの消費者期
この辺りのコレクションもオークションなどで人気のシリーズですね。
2002ssはテロリスト風の白、赤、黒一色のモデルが松明をかかげて入ってきてとてもカッコいいコレクションでした。
復活したてで、日本には赤色がほとんど入荷しなかったのを覚えています。なくなく白のスウェットやパーカーを買った思い出がありますね。
2003ssは「消費」というものにコレクションテーマをかかげてラフシモンズなりの消費というものに対するアプローチをしています。
コカコーラの缶を真っ黒に塗ったものを9000円くらいで買った思い出があります。
2005年以降からはよりモードに突入してさらなる高みに登り。。。
2005年以降からは、より洗練されたコレクションになるのですが、アート感が高まるとともに、値段も高まってしまい、なかなか手が出ない感じになってしまいました。
そのことをラフシモンズも気にしており、そこで発売されたのがセカンドラインとしての「ラフバイラフシモンズ 」です。
これは従来のラフシモンズくらいの価格帯なのでなんとか手が出ます。
大学生や新社会人、そして、そこまでファッションにお金を費やせない人は「ラフバイラフシモンズ」をがんばって買いあさりましょう!
僕もその類です!
ラフシモンズ ってどんな人!?どんなブランド!?
インテリアデザイナーからはじまった!?
もともとは家具のギャラリーで働きはじめ、その後にインテリアデザイナーとして活躍しますが、ファッションに興味をもって「マルタンマルジェラ」のコレクションを見たことでファッション業界に入る決意をします。
そこで世界的にも有名なアントワープ王立美術アカデミーに入学しようとするのですが、ディレクターのリンダ・ロッパに入学する必要はないとその才能を高く評価され、そのままリンダの後押しでプレゼンテーションによるコレクションを発表します。(1995年)
ヤバくないですか?世界の名だたる有名デザイナーを輩出したアントワープ王立美術学に入る必要もない能力をすでにもっていたということです。
ブランド「ラフシモンズ」の歴史
1995年にプレゼンテーションを開始してからトントン拍子で人気が出てしまい、あっさりと1997-98秋冬のパリコレクションに初参加します。
スクールスタイルのファーストコレクションやデビッドボウイにオマージュを捧げた1999ssの代表的なコレクション、そして、どのスタイルも基本的には音楽からのインスピレーションが豊富に散りばめられていました。
ボトムスはゆったりと、トップスはタイトなパターンが多かったとですね。足元は汚れたコンバースかVANSのスリッポンが定番でした。
特に日本で買えたトップスはどれも小さくて高身長や太った人だと着れないなんて現象もありましたね。
その後、1999-2000秋冬コレクションでいったん休止したのち、2001-02秋冬から新たなデザインチームを結成し再始動します。
この再始動からのアイテムが最近でも高額で取引されているコレクションになります。
再始動後から、いわゆる「ビッグシルエット」にハマり出します。
2001-02秋冬復活コレクションでは有名な迷彩MA1やスーパービッグパーカーなどをクリエイトします。
その後しばらくビッグシルエットによる豪快なコレクションを連発し、その評価が高まった2005年からジルサンダーのコレクションを手がけるようになります。
そこでラフシモンズ らしさを発揮し、立体的なデザインや相変わらずのアートとファッションの融合に果敢にチャレンジしました。そして、2012年から2015年までクリスチャン・ディオール、2016年からは新たにカルバン・クラインのコレクションを手がけています。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
たまーにラフシモンズをオークションでチェックすると「あーこれもこんなになるの!?」っていうくらい値段が高騰してるんですよね。
「買っておけば良かった」と思うとともにでも「勿体なくて売れないな」とも思います。
今後もラフシモンズについては記事にしていきたいと思うのでたまに訪れてみてください。
次は僕のラフシモンズのコレクションを紹介していきます。
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